風船の環境





 今、私はノートパソコンでこの文章を書いています。贅沢だと言われそうですが、他にデスクトップも持っています。デスクトップでは点字や活字のプリントをしたり等、用途を分けて使っています。それまでデスクトップパソコンを使っていたので、ウィンドウズ移行時に慣れるのに、キーの大きなデスクトップから入った方が覚えやすかった事もあります。このB5サイズのノートパソコンを持ったおかげで、パソコンを持ち歩く事ができるようになり、携帯電話と組み合わせてのモバイルに、習い事にたいへん役立っています。このノートパソコンは、購入店でセットアッププログラムをインストールしてもらいましたが、その他の画面読み上げソフト等、自力でインストールしたので、よけい愛着がわいているのかもしれません。画面読み上げソフトや音源を多用するので、複数の音が聞こえるディュアル音源が心地良いです。


 全盲の私のパソコンの作業を助けてくれる強い見方は、画面読み上げソフトです。パソコンがウィンドウズ98セカンドエディションで、主に2000リーダーと言うソフトにお世話になっています。


 画面読み上げソフトは数種類あり、2000リーダーか、PC−トーカー、VDM100Wを使っている方が多いようです。それぞれに長所や短所があり、私のように使い分けしているようです。この他にも読み上げソフトが数種類ありますが、詳しい事を語るだけの知識がありません。


 以前、ウィンドウズ95を使っていた時は、画面読み上げが今より少なくて大変困りましたが、それでも他に頼る物がないので使っていました。ある夜突然パソコンが動かなくなり、音声も出なくなり、どうしようもなくて、真夜中に友達(パソコンの先生の一人)に電話して、復旧させた経験があります。ひやひや物でした。その頃はMS-DOSと併用でしたので、しばらくウィンドウズを使うのが恐かったです。今はたくさんの場面で状況を読み上げてくれるので、とても助かります。パソコンに入っているサウンドを利用して状況を把握したり、詳細を表示させるようにする等、ちょっとした工夫もしています。


 ところで、私はマウスが使えません。その代わりにどうしているかというと、キーボードで操作しています。この話をして、実演してからウィンドウズを終了するのをお願いしたら、聞いていた方はノートパソコンについている、マウスパットを使って作業していました。(笑い)


 altキーを押してトップメニューを開いたり、tabキーでダイアログボックスを表示させたり、アプリケーションキーを押して、上下のカーソルキーを押して、エクスプローラーを選ぶ等、ゆっくりですがかなりの作業ができます。マウスでしかできない作業も当然ありますが、お使いのパソコンで試して見てはいかがでしょうか。新たな発見があるかもしれません。


 職場ではたくさんのパソコンが起動し、ゲームで練習したのかしらと思えるほどに、キーボードを早打ちして書類を作っている人、マウスを動かすのがやっとの人等、いろいろいます。アイコンを見たりしていると、なんとか使えるようで、理論等知らなくても大丈夫なようですが、キーボードだけで使う者は、ある程度の知識があった方が、より良く回り道せずにすむようです。


 と言っても、私の知識はいい加減な物です。DOSをやっていた事もあり、正式な勉強もせずに、分からない事があると、知り合いを先生にしてしまい、いろいろな事を聞いては、パソコンを動かしていると言った状態です。むかしから、教科書や補助教材が少ない環境でしたので、要点を口伝えで覚えて使ってきました。このHP作成にあたって、サポートを兼ねていろいろな事を教わりました。その際、別々に仕入れた知識が点でなく面になる瞬間がありました。まさに、「目から鱗が落ちる」瞬間です。


 難しいと思っていたインターネットでも遊べるようになり、アクセサリー等の買い物をしたり、メールを活用したりしています。


 ウィンドウズでは、例えばAのホルダーのファイルをBのホルダーにコピーするやり方は、マイコンピューターやエクスプローラー、WHFなどのファイル管理ソフトを使う等、複数の方法で作業ができるようになっています。その辺がウィンドウズ初心者には理解するのが難しく、慣れてきてやっと分かるようになってから、いろいろな事ができるようになりました。そして、問いかけ方法に、「イエス・ノー・キャンセル」の3パターンがあるのがとても新鮮でした!なんだか、パソコンに、「生き方はいろいろあるよ!もっとしなやかに生きるとすてきだよ!」と言われているようです。






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